2年生となり、初の箱根駅伝出場が決定的となったリチャード・エティーリ選手。
東京国際大で大活躍していたヴィンセント選手と入れ替わりで入学してきた選手です。
箱根駅伝でいよいよデビュー!どんな快走を見せてくれるのか、楽しみですね。
まずは経歴から見ていきましょう。
プロフィール
リチャード・エティーリ選手は、東京国際大学に所属するケニア出身の長距離ランナーで、数々の日本学生新記録を樹立しています。
基本情報
- 所属: 東京国際大学 人間社会学部
- 生年月日: 2003年12月12日
- 年齢: 21歳
- 身長: 170cm
- 体重: 58kg
- 出身: ケニア シル高校
主な記録
- 5000m: 13分00秒17
- 10000m: 27分06秒88
- ハーフマラソン: 59分32秒
これらの記録はすべて日本学生新記録であり、彼の卓越した実力を示しています。
成績
- 2023年4月: 日本体育大学長距離競技会で10000mに出場し、27分06秒88の日本学生新記録を樹立。
- 2023年5月: ゴールデンゲームズinのべおかで5000mに出場し、13分00秒17の日本学生新記録を更新。
- 2024年2月: 第76回香川丸亀国際ハーフマラソンで59分32秒の日本学生新記録を樹立し、優勝。
エティーリ選手は、入学後わずか1年で複数の種目で日本学生新記録を樹立するなど、その飛躍的な成長と実力で注目を集めています。
箱根駅伝への出場こそまだありませんでしたが、2025年箱根駅伝は予選会を勝ち抜き出場決定。
エピソード
箱根駅伝予選会で転倒、予選落ち
鳴り物入りで入学したリチャード・エティーリ選手ですが、初出場となる箱根駅伝予選会で転倒のアクシデントがあり、予選会を突破できませんでした。
最強の留学生も、昨年10月には挫折を味わった。第100回記念大会への出場権が懸かった箱根駅伝予選会で、8km過ぎに転倒してしまい、個人12位と力を発揮できなかった。さらには、チームもわずか3秒の差で本大会への出場を逃している。
「予選会の重要性に時間がたつにつれて、本人も気づいていったと思います」
それを表すエピソードが、翌日に開催されたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)のテレビ中継を見ていた時にあった。パリ五輪の有力候補にも挙がっていた細谷恭平(黒崎播磨)が28km付近でほかの選手と接触して転倒し立ち上がれなくなった場面を見て、リチャードは思わず頭を抱え込んでいたという。前日の自身の姿に重ね合わせたのかもしれない。
箱根駅伝予選会の転倒も糧に衝撃の走り 東京国際大のリチャード・エティーリ、ヴィンセントを上回る記録の背景 (2ページ目) | web Sportiva (スポルティーバ)より引用
かなりショックを受けたのでしょう。
ケガの状態もひどく、コーチ陣は心配してメンタルケアもされていたそう。
しかしその後に目標を定めるとエティーリ選手の顔つきが変わっていったそうです。
リチャード・エティーリ選手の愛用シューズ
リチャード・エティーリ選手は、香川丸亀国際ハーフマラソン出場時にadidasシューズを着用されています。
adidas(アディダス)の「ADIOS PRO EVO 1」を着用し優勝を飾りました。
史上最強留学生!?
まだ箱根駅伝への出場こそないものの、大会で出している記録は既にヴィンセント選手を越えているものもあり、”史上最強の留学生”の呼び名をほしいままにしています。
入学したばかりの昨年4月22日のNITTAIDAI Challenge Games1万mで、ワンジク・チャールズ・カマウ(武蔵野学院大)が持っていた従来の日本学生記録(27分18秒89)を約12秒も上回る、27分06秒88の新記録を打ち立てると、5月4日のゴールデンゲームズinのべおかでは、ヴィンセントが持っていた5000mの記録を15秒も更新し、13分00秒17の日本学生新記録を樹立した。
箱根駅伝予選会の転倒も糧に衝撃の走り 東京国際大のリチャード・エティーリ、ヴィンセントを上回る記録の背景 | web Sportiva (スポルティーバ)より引用
入学したてで素晴らしい記録を作っていますね。
これは箱根駅伝での2区名物にもなっている、ごぼう抜きを見られるかもしれませんね。
横溝三郎監督の想いを胸に
東京国際大学の監督であった横溝三郎監督が、2024年11月にご逝去されました。
予選会が終わって安心した矢先にだったとのこと。
箱根駅伝を待たずして現役監督が亡くなるというとても哀しい出来事。
選手たちは何を思いながら箱根路を走るのでしょうか。
横溝監督の教えを胸に、全力で駆け抜けて欲しいですね。
応援していきましょう!!